【朗读工房 】海角七号4

友とも子こ、たった数すう日じつの航こう海かいで

僕ぼくはすっかり老ふけ込こんでしまった

潮しお風かぜがつれてくる泣なき声ごえを聞きいて

甲かん板ぱんから離はなれたくない

寝ねたくもない

友子，仅仅几日的航海

已让我完全衰老

伴随着潮水和海风带来的哀泣声

不愿离开甲板

也不愿安眠

僕ぼくの心こころは決きまった

陸りくに着ついたら

一いっ生しょう海うみを見みないでおこう

我下定决心

着陆之后

我将一生都不见大海

潮しお風かぜよ

なぜ泣なき声ごえをつれてやって来くる

人ひとを愛あいして泣なく

嫁とついで泣なく

子こ供どもを生うんで泣なく

君きみの幸しあわせな未み來らい図ずを想そう像ぞうして

涙なみだが出でそうになる

海风啊

你为什么总是哭泣呢

相爱的时候哭泣

嫁人的时候哭泣

产子的时候哭泣

光是想想你以后幸福的样子

我的泪水就涌了上来

でも、僕ぼくの涙なみだは潮しお風かぜに吹ふかれて

あふれる前まえにかわいてしまう

涙なみだを出ださずに泣ないて

僕ぼくは、また老ふけ込こんだ

只是，我的眼泪在海风下

还没流下来就已经被吹干

这样没有眼泪的哭泣

让我更加衰老了

憎にくらしい風かぜ

憎にくらしい月つきの光ひかり

憎にくらしい海うみ

这可恨的风

这可恨的月光

这可恨的大海