【朗读工房 】海角七号 2

友とも子こ、許ゆるしておくれ、この臆おく病びょうな僕ぼくを。

二ふた人りのこと決けっして認みとめなかった僕ぼくを。

友子，请原谅这个懦弱的我，

这个甚至不敢承认我们相爱的我。

どんなふうに、君きみに惹ひかれるんだったっけ。

君きみは髪かみ型がたの規き則そくをやぶるし、

よく僕ぼくを怒おこらせる子こだったね。

我是怎样被你吸引住的呢，

是你不按规定理发而经常惹我发怒吗。

友とも子こ、君きみは意い地じ張ばりで、

あたらしい物もの好ずきで、

でも、どうしょうもないぐらい、君きみに恋こいをしてしまった。

友子，你充满着活力、

热爱新鲜的事物，

而我，也就这样无法自拔地爱上了你。

だけど、君きみがやっと卒そつ業ぎょうしたとき、

ぼくたちは、戦せん爭そうに敗やぶれた。

但是就在你快要毕业的时候，

我们战败了。

僕ぼくは敗はい戦せん國ごくの國こく民みんだ。

貴き族ぞくのように、傲ごう慢まんだったぼくたちは、

一いっ瞬しゅんにして、罪ざい人にんのくび枷かせをかせられた。

我是战败国的子民，

带着贵族般骄傲的我们，

一瞬间套上了罪人的枷锁。

貧まじしいいち教きょう師しの僕ぼくが、

どうして民みん族ぞくの罪つみを背せ負おえよう？

只是一个贫穷教师的我，

为何要背负民族的罪孽?

時じ代だいの宿しゅく命めいは時じ代だいの罪つみ、

そして、僕ぼくは、貧まずしい教きょう師しですぎない。

时代的宿命是时代的过错，

而我，只不过是一介贫穷的教师而已。

君きみを愛あいしていても、

あきらめなければならなかった。

我爱你，

却不得不放弃你。